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音楽現代2021年3月号のインタビュー記事をちょい見せします♪

日本人で初めてパリ管弦楽団に入団し、42年間の団員生活から引退

佐藤 光(チェリスト)

「ドヴォルザークの協奏曲を勉強するようになって、曲が気に入ったんです。」

訊き手&写真=久保歩

 

クリスマスが差し迫った12月23日、パリ管の無観客演奏会の収録がフィルハーモニー・ド・パリで行われた。この年内最後の定期演奏会は、1979年に日本人で初めてパリ管に入団し、ほぼ42年間の長い団員生活を送ったチェリスト、佐藤光の最後の演奏会となった。

背筋の伸びた立ち姿が69歳とは思えない佐藤だが、70歳を前に自ら引退を決意した。定年制はパリ管ではすでに廃止されている。

中略

団員たちから送られたアルバムの一ページ。
指揮者たちと。

アンドレ・ナヴァラ(1911-1988)とポール・トルトゥリエ(1914─1990)というチェロの黄金時代を築いた名奏者に師事した佐藤は、全く異なる2人についてこう語る。

佐藤「トルトゥリエは父がプラドで会って知っていたので、なんとなく親近感がありましたけれど、芸術家で独創的で、色々なアイディアを持ったチェリストでした。弾き方も指を曲げたり形を変えたりといった革新的なものでした。ナヴァラは…」

続きは本誌でどうぞ。

 

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CD『ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜』
(ソネットレーベル第6弾)をリリース

波多野睦美(メゾ・ソプラノ歌手)

「高橋悠治と詩人との関わり。言葉の持つ力の強さがあります。」

訊き手=宮沢昭男

(©HAL KUZUYA)

メゾ・ソプラノ歌手・波多野睦美さんがCD『ねむれない夜〜高橋悠治ソングブック〜』(ソネットレーベル第6弾)をリリースした。

中略

──どれも今の時代にピッタリです。

波多野 はい、それは恐ろしいほど。コロナ感染者数が最も収まった6月に録音しました。でもその後の状況を見るにつけ「これを今出すのか」と懸念したほどです。

■CD情報

ねむれない夜~高橋悠治ソングブック~

♪作曲:高橋悠治
♪演奏者 歌:波多野睦美 ピアノ:高橋悠治
♪録音 2020年6月、戸塚区民文化センター、さくらプラザ
♪キングインターナショナル[MHS-6]

♪曲目=ぼくは12歳(1977)/詩:岡真史(編曲:戸島美喜夫 1、2、3、4、6、10、11) 1. みちでバッタリ 2. 太ようのつかい 3. 夕ぐれ 4. ゴットン・ゴロン 5. へや/ちっこい家 6. 小まどから 7.ねむれない夜 8. リンゴ 9. あらけずりに 10. ぼくはうちゅうじんだ 11. ひとり/ぼくはしなない 12. さらば佐原村(2010)/詩:辻まこと 13. バッハと歩哨(2013)/詩:アイヴァ・ガーニー 旅だちながら~森崎和江3篇(2020)/詩:森崎和江 14. 雨 15. 笛 16. 旅ゆくところ

タワーレコードで波多野睦美と高橋悠治のCDを探す

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藤田めぐみ(ピアノ)

ベートーヴェン後期ソナタ2曲とショパンのソナタ2曲でリサイタル

訊き手=横谷貴一

演奏会と『誰でもショパン エチュード』マスタークラス」でお馴染みのピアニスト藤田めぐみが、ベートーヴェンの後期ソナタ2曲とショパンのソナタ2曲のプログラムでリサイタルを開く。

中略

藤田「後半をどうしようかと思って楽譜を見ていました時、ショパンの2番のソナタが私が考えていたベートーヴェンの32番の出だしとそっくりに感じたのです。しかもショパンの2番の終わり方が、私としてはまだ続きがあるのでないかという、ショパンのエチュードの「革命」の後みたいな気持ちになる曲だったのです。」…

続きは本誌でどうぞ

♪東京=3/27・14時・サントリーホール ブルーローズ
♪大阪=4/4・13時30分・ザ・フェニックスホール

ミリオンコンサート協会(03─3501─5638)
※両公演共ライブストリーミング配信あり。→ テレビマンユニオンへ

→ チケットぴあで藤田めぐみ出演のコンサートを探すicon

 

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林原澄音 ヴァイオリン・リサイタル

初の配信リサイタル自分のルーツに立ち返って

訊き手=小野光子(音楽学)

(Hair Styling : Shushi Matsunaga)

 

──林原さんはイェネー・フバイの孫弟子にあたります。今回、フバイの作品に加えて、フバイと交流のあったブラームスのソナタが演奏されます。やはり思い入れがありますか?

林原「フバイの生徒だったロス先生からその時代の弾き方を習ったので、それを少しでも伝え残したいという気持ちが芽生えました。フバイが書いた、たくさんの魅力的な曲のなかから自分にピンときた、ハンガリーの民族色が豊かな曲と、祈りの感情が込められた曲を選びました。」

続きは本誌でどうぞ

♪3/19・19時(ライブ配信)
♪3/27・19時~3/29・21時(ネット配信。期間中いつでも視聴可)
東京コンサーツ(03─3200─9755)

 

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「デュオ・ファンタジア」来日

フルート&ピアノリサイタル
〜日独交流160周年記念〜

伊藤ゆりあ(ピアニスト)

訊き手=高塚昌彦

ミュンヘンを拠点に活動するピアニスト、伊藤ゆりあが3年ぶりに東京でリサイタルを開催。今回は韓国出身のフルート奏者、ヤン・ウットゥムと組んだ「デュオ・ファンタジア」のデビューでもある。抱負をうかがった。

──昨年はコロナ禍で大変だったのでは?

伊藤 ちょうど波に乗り始めた頃に演奏会ツアーが中止になって、残念無念でした。ですが悲観している時間がもったいないので、自分にとって糧になるような仕事に取り組みました。CDの収録、自作の曲集『草木の物語』の仕上げ、大自然の中でのウォーキング、自家製のハーブ茶作り…とても良い栄養補給期間になりました。

続きは本誌でどうぞ

♪4/11・17時30分、東京オペラシティ・リサイタルホール

伊藤ピアノ工房(045─903─6355)

 

上記「音楽現代2021年3月号」は定価880円[本体800円+税]で販売中! 最寄りの書店、楽器店で注文できます。

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