音楽現代2024年5月号掲載のインタビュー
音楽現代2024年5月号に掲載のインタビュー記事をちょい見せします。
続きは本誌にてどうぞ♪
使用楽器─初代ルイロット(1807〜1896)製作の木製円筒管─について
北川森央(フルーティスト、横浜シンフォニエッタ奏者、聖徳大学教授)
「音色は、楽器の作り手と演奏者とのイメージの対話」
訊き手・写真=宮沢昭男
北川「『遠鳴り』という言葉があります。近距離で返ってくる『そば鳴り』とは異なり、ホールの隅々まで通る音のことです。ヴィンテージの笛は、吹きにくい代わりに、広いホールに立つと見違えるようにその遠鳴りに変身します。─略─ピアニッシモで吹く音が、数十メートル離れて目を瞑ると、耳元で球が転がるように聞こえてくるのです。」(続きは本誌でどうぞ)
日本イザイ協会「絆」シリーズ
第4弾「イザイとドビュッシー」、第5弾「イザイとフォーレ」フォーレ没後100年記念
永田郁代(日本イザイ協会会長)・太田峰夫(京都市立芸術大学教授)・安川智子(北里大学教授)
「イザイの音楽がもつ魅力は、今のような時代にこそ…」
訊き手:編集部
日本イザイ協会では、イザイと親交のあった作曲家たちとイザイとの関係を軸に、イザイの埋もれていた作品を紹介するコンサート「絆」シリーズを行っている。第4弾、第5弾についてお話しを伺った。
─イザイとドビュッシーの影響関係などを具体的に教えてください。
太田「ドビュッシーとイザイは、ショーソンを介して知り合ったようです。イザイは自分より4つ年下のドビュッシーの才能にほれこんでいて、彼がブリュッセルにやってきたときには熱烈に歓迎しています。この出会いが刺激となって、ドビュッシーは『弦楽四重奏曲』を作曲したと言われています。…」(続きは本誌でどうぞ)
公演情報:絆シリーズ
第4弾「イザイとドビュッシー」
- 5月30日(木)19時、大田区民ホールアプリコ大ホール
- 出演:池田菊衛、戸田弥生(以上vn)、磯村和英(va)、佐藤晴真(vc)、野原みどり(P)
- 曲目:ドビュッシー/美しい夕暮れ、イザイ=クニャーゼフ/ポエム・エレジアクOp.12(vc編曲版)、ドビュッシー/レントより遅く、喜びの島、イザイ/2つのマズルカ、ドビュッシー=森円花/月の光(弦楽四重奏版)、ドビュッシー/弦楽四重奏曲ト短調 Op.10
第5弾「イザイとフォーレ」フォーレ没後100年記念
- 9月12日(木)19時、横浜みなとみらいホール小ホール
- 出演:北村朋幹(P)×エール弦楽四重奏団、山根一仁、毛利文香(vn)、田原綾子(va)、上野通明(vc)
- 曲目:イザイ/詩曲Op.13「糸車の情景」、フォーレ/エレジー、夢のあとに、イザイ=クニャーゼフ/ポエム・エレジアク Op.12(vc編曲版)、フォーレ/vnソナタ第2番ホ短調、フォーレ=實川風/シシリエンヌ(弦楽四重奏版)、フォーレ/ピアノ五重奏曲第1番Op.89
♪日本イザイ協会 TEL 090-7467-4051
プレビュー・インタビュー
深沢亮子 ピアノ・リサイタル 2024
「自分が弾きたい曲だけでなく、お客様に喜んでいただけるように選曲しています…」
訊き手・写真:横谷貴一
深沢「今年は古い時代から現代の音楽までを少しずつ入れたプログラムにしてみようと組んでみました。歌手の方が、例えば『冬の旅』のような大きな作品ではない場合、よく4〜5曲ずつお歌いになりますが、ピアノもそういう風にしてもよいかなと思い、比較的短い曲を多くしたのです。」(続きは本誌でどうぞ)
♪曲目:モーツァルト/ピアノ・ソナタ・ハ長調K330、シューベルト/楽興の時D780 Op.94、北條直彦/青き夜の詩、助川敏弥/夜の詩、バルトーク/ルーマニア民俗部局BB68、ブラームス/幻想曲Op.116より、ほか
♪5/11・14時、東京文化会館小ホール
♪ミリオンコンサート協会(TEL 03-3501-5638)
鈴木茂明 バリトン・リサイタル
「ドイツ歌曲と髙田三郎に共通する一つの大きな特徴は、『ことばと音楽』の力強い融合です」
訊き手:編集部
鈴木「私は音大卒業と同時に合唱指揮者としても活動してきたのですが、聴衆に深く語りかけ、心が揺り動かされるような邦人合唱曲を探す中で、髙田作品との運命的な出会いを体験しました。髙田の合唱作品には、まさにドイツ歌曲の真髄があったのです。その後…」(続きは本誌でどうぞ)
♪共演:渕上千里(P)
♪曲目:グルック/流れゆく小川、モーツァルト/すみれ、いましめ、ベートーヴェン/アデライーデ、レーヴェ/詩人トム、シューベルト/ハルの信仰、漁師の歌、髙田三郎/「啄木短歌集」ほか
♪5/11・18時、紀尾井ホール
♪新演コンサート(TEL 03-6384-2498)
北川曉子ピアノリサイタル
演奏活動60周年記念
「ブラームスを難しいと思わないで、面白いと思っていただきたい…」
訊き手:横谷貴一
北川「…ブラームスは作曲はほとんど独学でしたから、自分で工夫した奏法なんです。それで練り上げたものだから、ある種面倒くさいのです。ですからちょっと難渋な曲と言われるのだと思います。それをなるべくわかりやすく弾きたいのです。…」(続きは本誌でどうぞ)
♪曲目:ブラームス/4つのバラードOp.10、ハンガリーの歌の主題による返送ky国ニ長調Op.21-2、7つの幻想曲Op.116、ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
♪5/14・19時、東京文化会館小ホール
♪新演コンサート(TEL 03-6384-2498)
土屋美寧子 ピアノ・リサイタル《風と色》
「プログラムも聴衆も、風によっていろいろな世界に運ばれていく、というようなイメージで…」
訊き手:横谷貴一
土屋「私はプログラムに何かストーリー性とか一貫性とかを持たせたいといつも考えているのです。また色彩的な曲や、歌謡性に富んだ曲が好きなので、5月のリサイタルでは、最初にメンデルスゾーンの『無言歌』から “五月のそよ風” を弾きますが、その風によってプログラムを運んでいくというか、聴いている方たちもその風によっていろいろな世界に運ばれていく…」(続きは本誌でどうぞ)
♪曲目:メンデルスゾーン/無言歌第5巻Op.62より、J. S. バッハ/フランス風序曲BWV831、助川敏弥/ピアノのためのソナチネ「青の詩」、シューベルト/ソナタ第17番ニ長調
♪5/19・14時、東京オペラシティ リサイタルホール
♪ミリオンコンサート協会(TEL 03-3501-5638)
垣岡敦子 AMORE〜愛の歌 vol.9
グノー作曲 歌劇「ロメオとジュリエット」全5幕 ハイライト版(日本語字幕付き)
「オペラをあまり知らない方々にも、オペラを身近に感じていただければ…」
訊き手:編集部
垣岡「…グノーのオペラ『ロメオとジュリエット』の中には、4つの二重唱があります。まだあどけない子どものような2人が、たった1週間のうちに段々と人を純粋に愛することへの尊さを知っていき、精神的に大人へと成長していく過程がこのオペラの二重唱の中にも表されています。それを感じ聴き比べながらこのドラマを…」(続きは本誌でどうぞ)
♪ジュリエット:垣岡敦子(S)、ロメオ:宮里直樹(T)、ローレンス神父:斉木健詞(Bs)、音楽監督・P:村上尊志
♪5/19・15時、王子ホール
♪新演コンサート(TEL 03-6384-2498)
有森博ピアノリサイタル
ロシア作品シリーズ〈ロシアの玉手箱〉Vol.14「変貌」
「まだ日の目を見ない素晴らしいロシア作品を発掘し、紹介することで広がれば…」
訊き手:編集部
有森「ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番は2つの版があってこそ完結する、満たされる作品だと常々思ってきました。どちらか一方の版を聴いただけでは満足できない、それぞれに捨てがたい魅力があるからです。今回の演奏会では2つの版を一度に演奏し堪能していただくことで、ピアノ・ソナタ第2万の全貌を明らかにする面白さを体験していただけたら、と思っています。…」
♪曲目:ボルトニャンスキー/ピアノ・ソナタ・ハ長調、しゃもー/「ロシアの画家の絵画」より “夏の夕べ” 、シルヴェストロフ/3つの小品よりバガテル、ラフマニノフ/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調(1913年原典版)、ほか
♪5/25・14時、東京文化会館小ホール
♪東京アーティスツ(TEL 03-3440-7571)
海野幹雄 チェロ・リサイタル 2024
西洋と東洋の融合 Vol.1〜ドイツと日本〜
訊き手:編集部
海野「(今回委嘱した作曲家の)土田豊貴さんは、実は僕の再従兄弟(はとこ)なのです。─略─このシリーズを始めるにあたり、新作委嘱するなら第1回目はまずは彼にということでお願いしました。現時点では、どんな曲がくるのか全くわかっていませんが、新作が生まれる瞬間に立ち会えると思と、とてもワクワクします。…」(続きは本誌でどうぞ)
♪共演:海野春絵(P)
♪曲目:ファニー・メンデルスゾーン/幻想曲ト短調、武満徹/オリオン、土田豊貴/無伴奏チェロのための新作(委嘱作品)、J. S. バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番、シューマン/アダージョとアレグロ変イ長調、ほか
♪5/26・14時、サントリーホール ブルーローズ
♪新演コンサート(TEL 03-6384-2498)
栗原麻樹ピアノ・リサイタル
Invitation au bal vol.2 千夜一夜物語
「新たな挑戦に積極的に取り組んでいきたいと…」
訊き手:編集部
栗原「『シェヘラザード』のオリジナルはオーケストラで、『千夜一夜物語』が発想の作品です。ピアノ・ソロ版で全曲弾きます。─略─オリジナルの管弦楽曲とはまた違う魅力的なアレンジになっています。ピアノの表現力を生かし、オーケストラの雰囲気を1人の演奏家が表現することに、独特の魅力があります。…」
♪曲目:ドヴォルザーク/8つのワルツより、ファリャ/恋は魔術師、Rコルサコフ=ギルソン編/シェヘラザード
♪5/27・19時、東京文化会館小ホール
♪ミリオンコンサート協会(TEL 03-3501-5638)
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