PR

インタビュー記事ちょい見せ|音楽現代2021年10月号

音楽現代2021年10月号に掲載のインタビュー記事をちょい見せします。続きは本誌にてどうぞ♪

特別企画=ベルカント・オペラ〈インタビュー〉

NISSAY OPERA 2021 「カプレーティとモンテッキ」を11月に上演

粟國 淳(演出家)

訊き手=岸 純信(オペラ研究家)

「ベッリーニの人物造型法は『動かない』のが基本です。 そこは能の世界観とも似ています。」

日生劇場芸術参与の重責を担う演出家、粟國淳。「感染症対策にも細心の注意を払って公演を続けています」と明るく語るが、そこには強い責任感もありありと覗く。まずは、今年11月に公演予定のオペラから。

粟國「ベッリーニの悲劇《カプレーティとモンテッキ》をダブルキャストで上演します。題名は中世のヴェローナで対立する2つの家の名前です。となると、主役は皆さんご存じの令嬢ジュリエッタと青年ロメーオですが、このオペラではロメーオをメゾ・ソプラノが演るんですよ。」

《フィガロの結婚》の小姓ケルビーノもそうだが、オペラで少年や若武者を女性が演じるケースは結構ある。しかし、このロメーオは、そういったズボン役(男装する役)の中でも、最も激しい感情表現を伴う人物像なのだ。

粟國「歌手にとって、女性のオーラを消すのは、易しいことではないでしょう。ただ、…」

■情報■NISSAY OPERA 2021
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ 『カプレーティとモンテッキ』
♪11月13日(土)/14日(日)、各日14時
〈スタッフ〉
指揮:鈴木恵里奈 演出:粟國淳(日生劇場芸術参与)
美術:横田あつみ 照明:大島祐夫  衣裳:増田恵美 ほか
〈キャスト〉(11月13日/14日)
ロメーオ:山下裕賀/加藤のぞみ
ジュリエッタ:佐藤美枝子/オクサーナ・ステパニュック
テバルド:工藤和真/山本耕平
ロレンツォ:須藤慎吾/田中大揮
カペッリオ:狩野賢一/デニス・ビシュニャ

管弦楽:読売日本交響楽団  合唱:C.ヴィレッジシンガーズ

「カプレーティとモンテッキ」をチケットぴあで探すicon

 

〈インタビュー〉

「トラジック・トリロジー(悲劇的三部作)」第1弾
ヴェルディ/歌劇「椿姫」スタッフ&キャストに訊く

田尾下哲(脚本・演出)+園田隆一郎(音楽監督・ピアノ)+ 青木エマ(ソプラノ)+城宏憲(テノール)+大西宇宙(バリトン)

訊き手&写真=宮沢昭男

左から、田尾下哲、城宏憲、青木エマ、大西宇宙、園田隆一郎

 ハクジュホールが「トラジック・トリロジー(悲劇的三部作)」を始める。「椿姫」「トスカ」「蝶々夫人」の、歌手3人とピアノによる企画。第1弾の「椿姫」に向けてお話を伺った。

──全体の構想をお教えください。

田尾下 コロナ禍以前から考えていました。同じ歌手で悲劇を3つ順次上演します。アイデアより演奏家重視の企画です。ハイライトとか、演出家の好き勝手な企画ではありません。原作に力点があります。(略)歌手3人の歌の量は全曲演奏と変わらず、人によってはそれ以上です。ネタバレになるので楽しみにしてください。

──歌手の方々の思いをお聞かせください。

青木 偶然にもコロナ禍に寄り添った舞台の企画になりました。(略) 
「椿姫」は肺炎で亡くなる物語です。昨年の段階では生々し過ぎました。いまはむしろ、別世界のこのお話がより近く聴いていただけます。伝える意義を感じます。 

■情報■トラジック・トリロジー I「椿姫」
♪12月10日(金)18時30分、Hakuju Hall
〈スタッフ〉
脚本・演出:田尾下哲、音楽監督・ピアノ:園田隆一郎
〈キャスト〉
ヴィオレッタ・ヴァレリー:青木エマ
アルフレード・ジェルモン:城宏憲
ジョルジュ・ジェルモン:大西宇宙
♪Hakuju Hall チケットセンター 03-5478-8700

 

 

宮谷理香(ピアノ)

ショパン国際ピアノコンクール入賞25周年& デビュー25周年を記念して  ピアノ リサイタル 〜未来への前奏曲〜を開催

「デビュー25周年は、これからも続く人生の始まり =前奏曲に過ぎない、と考えました。」

訊き手=編集部

(©️Akira Muto)

 リサイタルを始め、レクチャーコンサート、室内楽、学校訪問など幅広く活動を展開しているピアニストの宮谷理香。1995年の第13回ショパン国際ピアノコンクールで第5位に入賞、翌96年にサントリーホールでデビューを飾り、今年25周年を迎える。

──今回のリサイタルの〈前奏曲〉特集の選曲や演奏順の意図をお話しいただけますか。

宮谷 このコロナ禍にあって、皆さんもそれぞれのお立場で様々なご苦労をされていらっしゃることと拝察します。
 時代の閉塞感に苛まれ社会が停滞する中で、「音楽家としてどう生きるか」「デビュー25周年を迎えるピアニストとして何を発信できるか」を考えました。(略)バッハ、ショスタコーヴィチのハ長調で、まっさらな響きを届け、ドビュッシーで「前奏曲」のコンセプトを意識しつつ、今の時代の風を盛り込んだ選曲を目指しました。… 」

■演奏会情報■
ショパン国際ピアノコンクール入賞25周年&デビュー25周年記念
宮谷理香 ピアノ リサイタル 〜未来への前奏曲〜
♪10月17日(日)14時、東京文化会館 小ホール
♪曲目=バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 前奏曲とフーガ
ショスタコーヴィチ/24の前奏曲とフーガより第1番 前奏曲とフーガ
ドビュッシー/前奏曲集 第1集より「野を渡る風」
フランク/前奏曲、コラールとフーガ・ロ短調
ラフマニノフ/前奏曲 Op.3─2 嬰ハ短調 「鐘」
ショパン/24の前奏曲 Op.28(全曲)
♪コンサートイマジン TEL 03―3235―3777
http://www.concert.co.jp/
 
 

〈プレビュー・インタビュー〉

渋谷淑子(ピアノ)

渋谷淑子 ピアノ・リサイタル 「時空・響・流転―Ⅸ」
~ロマン派から現代への架橋

訊き手=編集部

渋谷「現代音楽と言うと難解だと身構えるかもしれませんが、分析→解釈→理解という過程をひとまず置き、一切の先入観を捨て去って、感性を研ぎ澄まし、自然体で聴くことができれば、一人一人異なった側面に訴えかけてくると思います。心を開いてそれを敏感に感じ、受け取っていただければ嬉しいですね。」…

♪10/6・19時、浜離宮朝日ホール
♪ミリオンコンサート協会(03─3501─5638)
 
「音楽現代」を購入したい方は、最寄りの書店、楽器店などでご注文いただくか、ネットショップの下記リンク先からご購入ください。定価は880円です。(リンク先で音楽現代が表示されない場合がございます。その場合は、ショップの検索BOXにて「音楽現代」または「491002169」で検索をかけてください。)
 
 
 
 
 
 
タイトルとURLをコピーしました