音楽現代2023年5月号掲載インタビュー
音楽現代2023年5月号に掲載のインタビュー記事をちょい見せします。
続きは本誌にてどうぞ♪
インタビュー
●白尾 彰(フルート奏者)
フルート奏者10人による「笛吹たちの休日」を開く
「意味のない大音量は、非音楽的」
訊き手&写真=宮沢昭男
白尾 「今までいろいろなフルートを吹いてきて、つねに自分に合ったより良い楽器を求めてきました。たまたま壊れていたルイ・ロットに出会い、修理して使ってみるとそこから離れられなくなりました。パタッと浮気が止まり、30年以上その楽器から逃げられない、替えられない。それは、この楽器に何か魅力があるからです。
僕の楽器は、現代の楽器屋さんからすれば、面倒臭いところもあるはずです。でもムラマツさん(村松フルート製作所)も、僕の楽器を親身になって修理してくれて、本番当日もホールにまで駆け付けてくれます。」
(全文は本誌でどうぞ)
プレビュー・インタビュー
●相川麻里子(ヴァイオリニスト)
「一つの節目の年なので、憧れの『クロイツェル』をメインにと」
訊き手=横谷貴一
相川 「昔からベートーヴェンを生半可な気持ちで人前で弾いてはいけないという思いが強くありまして、今 まであまりベートーヴェンをプログラムに入れたことがありませんでした。でも今年は、私にとってデビューして25年目という一つの節目の年ですし、ここまで続けて来られた感謝の気持ちを表すために、腰を据えてベートーヴェンの『クロイツェル』をメインに置きたいと思いました。」
(全文は本誌でどうぞ)
ピアノ:佐野隆哉
♪曲目:サン=サーンス/トリプティーク 作品136、ペルト/フラトレス、ドビュッシー/ヴァイオリン・ソナタ、ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調「クロイツェル」作品47
♪2023年5月23日(火)19時、東京文化会館 小ホール
♪ミリオンコンサート協会 03―3501―5638
♪チケット購入サイト「チケットぴあ」へ→ 相川麻里子さん出演のコンサートを探す
●海野幹雄(チェリスト)
チェロ・リサイタル2023 生誕記念を迎える作曲家たち〜グリーグを中心に〜
訊き手=編集部
海野 「ブリテンのチェロ・ソナタは、ロストロポーヴィチとの交流から生まれた5つのチェロ作品のうち、最初の作品です。ブリテンの音楽には彼固有の独自の音形、語法があります。過去に無伴奏チェロ組曲全3曲を弾いてきた僕としては、久しぶりに『ブリテン語』を話すような感覚で練習を進めています。」
(全文は本誌でどうぞ)
生誕記念を迎える作曲家たち~グリーグを中心に~
ピアノ:海野春絵
♪曲目:グリーグ〈生誕180年〉/間奏曲 イ短調 EG115、2つの悲しき旋律より「過ぎにし春」作品34─2、ブリテン〈生誕110年〉/チェロ・ソナタ ハ長調 作品65、リゲティ〈生誕100年〉/無伴奏チェロ・ソナタ、グリーグ/チェロ・ソナタ イ短調 作品36
♪2023年6月4日(日)14時 Hakuju Hall
♪新演コンサート 03―6384―2498
♪チケットぴあへ→ 海野幹雄さんのチケットを探す
●大室晃子(ピアニスト)
「イタリアとドイツを結ぶプログラムを組んでみたいと」
訊き手=編集部
大室「今回のリサイタルのテーマは『ブレンナー峠』をキーワードにしています。ドイツに留学当時、列車や車でブレンナー峠を越えてイタリアに向かう機会がありました。─中略─いつか、イタリアとドイツを結ぶプログラムを組んで演奏してみたいという思いを長年温めて…」
(全文は本誌でどうぞ)
♪曲目:J. S. バッハ/イタリア協奏曲 BWV971、ラフマニノフ/コレルリの主題による変奏曲 ニ短調 op.42、リスト/「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ、ワーグナー=リスト/イゾルデの愛の死、ウェーバー/ピアノソナタ第2番 変イ長調 op.39
♪2023年5月7日(日)14時、東京オペラシティ リサイタルホール
♪アーティフィニティ 03―6780―2299
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●川﨑翔子(ピアニスト)
ピアノリサイタルシリーズ#2を開催
VISIONS 2023〜作曲家の音遊び・リゲティ生誕100年〜
訊き手=編集部
川﨑「(リゲティの)魅力は『現代曲』と言われるカテゴリーなのに、聴衆の心を捉えやすいというところでしょうか。そもそも曲を追っていくごとに1音ずつ音の数が増えていくという発想そのものが面白いです。昔あったテレビゲームのマリオが金貨を増やしていくみたいな…(笑)」
(全文は本誌でどうぞ)
♪曲目:ハイドン/ピアノソナタ第60番 ハ長調 Hob.XVI/50 、リゲティ/ムジカ・リチェルカータ(1951─53)、トリニティ(2003)、ラヴェル/『鏡』より、シューマン/謝肉祭「4つの音符による小さな情景たち」作品9
♪2023年5月31日(水)19時、東京文化会館 小ホール
♪ミリオンコンサート協会 03―3501―5638
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●北川曉子(ピアニスト)
ピアノリサイタル 〜前代未聞の最大規模に到達した ベートーヴェンとその後〜を開催
訊き手・写真=宮沢昭男
──後期作品は、難しさが話題になります。
北川 「以前ほどはそう思いません。面白いと思えるようになりました。どうしてこんなことを書いたのだろうという発見です。─中略─ 当時より今は、少し自由に考えられるようになりました。ベートー ヴェンが亡くなった57歳を超えて、やっとこの歳になって、ようやくその境地になれるんだ、と実感しています。」
(全文は本誌でどうぞ)
〜前代未聞の最大規模に到達したベートーヴェンとその後〜
♪曲目:ベートーヴェン/6つのバガテル 作品126、ピアノソナタ 第30番 ホ長調 作品109、ピアノソナタ 第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」
♪2023年5月15日(月)19時、東京文化会館 小ホール
♪新演コンサート 03―6384―2498
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●栗原麻樹(ピアニスト)
ピアノ・リサイタル 〜ラフマニノフ生誕150 年、 プーランク没後60 年に寄せて〜
訊き手=横谷貴一
──プーランクに何か特別な思い入れがおありですか?
栗原 「私の恩師のタッキーノ先生がプーランクの弟子でしたので、私は孫弟子ということになるわけで、気持ちの上ではとても近い想いはあります。クラシックの作曲家は歴史上の人物というイメージがありますが、プーランクの場合はおじいちゃんくらいに思えるのです。タッキーノ先生も、プーランクはこういう風に弾いていたよと言って、すぐ弾いてくださいました。」
(全文は本誌でどうぞ)
〜ラフマニノフ生誕150年、プーランク没後60年に寄せて〜
♪曲目:プーランク/3つのノヴェレッテ、ナポリ、ラフマニノフ/幻想的小品集 op.3より、楽興の時 op.16
♪5月16日(火)19時、東京文化会館 小ホール
♪ミリオンコンサート協会 03―3501―5638
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CDリリース・インタビュー
●大石 啓(ピアニスト)
自筆譜に遡り研究した長年の成果がここに結実!
訊き手=横谷貴一
ルドルフ・ゼルキンのベートーヴェンに感銘を受け、「ゼルキン偏愛ピアニスト」と言われる程に傾倒している大石啓が、ゼルキンの誕生日である3月28日にCDをリリースした。
大石 中学2年になる直前の春休みに初めてゼルキンが弾くベートーヴェンの三大ソナタのレコードを聴きまして、非常に衝撃を受け、気持ちがもの凄く揺さぶられたのです。─中略─ゼルキンの録音は1962年12月8、14、15日でしたので、私もその60年後の同じ日に(2022年12月14、15日)に録音しました。
→ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」、第8番「悲愴」、第23番「熱情」、「エリーゼのために」
ピアノ:大石啓
KING INTERNATIONAL KKC-092
録音:2022 年12 月14&15日、キング関口台スタジオ(第1スタジオ)
発売日:2023 年3月28日(ゼルキンの誕生日)/3,300 円(税込)
●池松 宏(コントラバス奏者)
圧倒的な歌に満ちた音楽。コントラバスとは思えない音とテクニック。
訊き手=横谷貴一
我が国を代表する世界的なコントラバス奏者の池松宏が、CD「ロマンティック」をリリースした。
池松 「コントラバスのオリジナル曲は元々少ないので、普段から他の楽器のために書かれた作品を探して練習してみたりします。─中略─これはいいかなと軽い気持ちで取りかかってみたら、演奏不可能で はないかと思えるような所がたくさんあって、非常に後悔しました(笑)。」
→ ロマンティック
収録曲:シューマン/ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 Op.105、シューベルト/アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821、ラフマニノフ/ヴォカリーズ(クーセヴィツキー編曲) ボッテジーニ/エレジー ニ長調、R・シュトラウス/あした!
KING INTERNATIONAL KKC-094
録音:2022 年11 月、キング関口台第1スタジオ
発売日:2023年3月19日/3,300 円(税込)
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