やわらかな兄 征爾
小澤幹雄 著
4・6判 並製 274頁
定価:2,420円[本体2,200円+10%税]
初版:1985/12/20
日本が生んだ世界の指揮者、小澤征爾の弟・幹雄氏が、幼少期、指揮者を志してから今日までをエピソードなどで綴った、兄・征爾の生き様。スターの知られざる横顔が暖かい文章で浮かび上がったユニークな一冊。
多くの人は征爾のことを、大きな挫折もなくトントン拍子に出世した「天才型」の人間だと評しているようだ。しかし小さいときから一緒に育った僕からみると、才能のほうはいざ知らず、タイプとしては完全に「努力型」の人間だと思う。ただ征爾は、「当たってくだけろ」精神で、積極的に行動し、何事にもどこまでもあきらめないでがんばる、そのねばりだけは天才的である。(「やわらかな兄」の章より抜粋)
- 北京の家
- 戦争の記憶
- リヤカーで運んだピアノ
- 金田村からの遠距離通学
- ラグビーとピアノ
- 棒ふりの原点
- 斎藤先生の猛レッスン
- 古い大学ノートから
- ボクの芸歴
- 夢のような旅
- AND NOW OZAWA
- 集中力とリラックス
- カラヤンとハリ灸
- スポーツマン延期
- 真打登場
- 艾青先生の詩
- やわらかな兄