野口 剛夫 氏(本名は別宮剛夫、音楽学者・作曲家・指揮者)
9月20日、不整脈で死去。享年58。
1964年、東京都生まれ。中央大学、同大学院、桐朋学園大学研究科を卒業・修了。別宮貞雄、西原稔、他に師事。卒業・修了以後、作曲家、編曲家、指揮者、音楽評論家として幅広く活動。
特にフルトヴェングラーの人間と作品(作曲、指揮)、その時代の研究に力を注ぎ、「フルトヴェングラーを超えて」他を執筆、出版。更にフルトヴェングラーの妻について書かれたクラウス・ラング著「エリーザベト・フルトヴェングラー101歳の少女」も翻訳出版(芸術現代社刊)している。
この他、自作曲楽譜、編曲楽譜、監修楽譜、著書・訳書を多数出版、また、日本フルトヴェングラー研究会管弦楽団の演奏によるCDを発売など多才な活動を展開した。「『全聾の天才作曲家』佐村河内守は本物か」で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞している。
謹んでお悔やみ申し上げます